欲しかったインジケータ
今回は、私が作成した独自インジケータを簡単に紹介します。実トレードや過去検証をするにあたり、以下のような点を明確に描画してくれるインジケータを探していました。
- 高値・安値、及びトレーディングレンジ
- 相場状況(上昇・下降トレンド、レンジ)
- 上昇・下降チャネルライン
初めのうちは、市場に出回っているインジケータを探していたのですが、なかなか求めているインジケータが無く、あったとしてもリペイント(再描画)する仕様になっていたりして、期待していた物が見つかりませんでした。
そこで、無いなら作ってしまえ!と思い立ち、独自インジケータを作る事にしました。開発を始めてから約2年以上、改良に改良を重ね、ようやく納得のいくものが出来ました。
独自インジケータの説明
トレーディングレンジ
該当時間足の高値・安値を基準にしたトレーディングレンジを描画します。一見するとボリンジャーバンドに似ていますが、ボリンジャーバンドのようにバンドを抜けた時に反対側のバンドが広がる事は無く、高値・安値を基準にしたトレーディングレンジを正確に描画します。
フィボナッチライン
トレーディングレンジを基準に、フィボナッチ比率で重要視されるポイントにラインを描画します。上昇トレンドの場合は、フィボナッチ38.2%、50.0%、61.8%あたりで押し目買いが入る事が多いです。また、61.8%を下回ると上昇トレンドが一旦終わった可能性が高くなります。下降トレンドの場合は、逆になりますが、見方は同じです。
トレンド判定
現在の相場状況(上昇トレンド、下降トレンド、レンジ)を背景色で描画します。レンジの場合は、レンジ入りする前のトレンドによって背景色が変わります。長期上昇トレンドの場合、レンジ入りしても上昇トレンドに回帰するケースが多いです。
トレンドライン候補
切り上がりが発生した安値を繋いだラインを上昇トレンドライン候補、切り下がりが発生した高値を繋いだラインを下降トレンドライン候補として描画します。上昇・下降ともに3候補まで描画されます。オブジェクトではなく、インジケータ値として描画しているので、チャートが動いて描画位置がずれる、という事はありません。
リペイント(再描画)無し、かつ軽量設計
全ての描画項目はリペイント(再描画)しない設計になっているので、過去検証やEAにも利用できます。また、該当チャートで新しいBarが生成されたタイミングでのみ、最新Barのインジケータ値のみ計算する設計になっているため、非常に軽量です。1分足チャートでもサクサク動きます。
マルチタイムフレーム対応
任意のタイムフレームのインジケータ値を描画する事ができます。例えば5分足チャートに1時間足チャートでのインジケータ値を描画させる事が可能です。裁量トレードで利用する時には、あまり必要では無いと思いますが、将来的にEAに組み込めるように機能を実装しています。
まとめ
独自インジケータの概要を簡単に説明しました。当インジケータは非売品ですので、今のところ販売も含めて公開予定はありません・・・が、要望が多ければ考えます。
ただ、当インジケータの基礎となっている高値と安値を描画するインジケータは、こちらの記事で紹介しています。MT5専用ですがダウンロードもできますので、使ってみてください。
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